自分を知り、自分で確かめ、自分で選び
自分自身の人生を生きていく

ココロの達人®︎が目指しているのは、誰かが決めた「正しい人」になることではありません。

いつも前向きな人になることでも迷わない人になることでもありません。

心理学の知識をたくさん持つ人になることでもありません。

私たちが大切にしているのは、

自分の心に気付き

現実を見つめ

他者の領域を尊重しながら

自分で考え

自分で判断し

自分で選び

その選択を「自分自身の人生として生きていくこと」です。

心理学を学び

自分自身を見つめ

日常の中で確かめ

実践することを通して

自分自身の人生を「自分で生きていくための力」を育てる。

そのために学びを通して育てていく力を

自分自身の人生を生きるための10の力

として整理しています。


変化は別の人になることではありません

「変化」と聞くと今の自分を捨て、理想的な別の人間になることを思い浮かべるかもしれません。

しかしココロの達人®︎は、現在の自分を否定するところから始めません。

今までの反応にも考え方にも選択にもそのときの自分なりの理由があったかもしれないからです。

人との関係を守ろうとした。

傷つかないようにした。

期待に応えようとした。

失敗を避けようとした。

自分にできる方法で人生を生きてきた。

まず、その自分を理解します。

そして今の自分には別の選択が必要だと気付いたなら

現実の中で少しずつ試していきます。

私たちが考える変化とは、

自分を否定して別の人になることではなく、自分自身を理解し、これまでになかった選択肢を育てていくこと。

です。


10の力は、能力を判定するためのものではありません

10の力は、できている人と、できていない人を分けるための能力表ではありません。

点数を付けるものでも、他者と比較するものでもありません。

一度身に付ければ、失わない資格のようなものでもありません。

人は、ある場面では立ち止まれても、別の場面では反応してしまうことがあります。

仕事では境界線を持てても、家族の前では難しいことがあります。

自分で選べたと思っても、その結果を受けて、もう一度考え直すことがあります。

それは、成長していないという意味ではありません。

10の力は、

「今の自分は、どの力について学んでいるのだろう。」

と、自分自身を振り返るための、

成長の地図

です。

地図は、進む方向を命令しません。

現在地を確かめ、次に何を大切にするかを、自分で考えるためにあります。

ココロの達人®︎ 自分自身の人生を生きるための10の力

成長の6ステップと10の力

ココロの達人®︎には、「成長の6ステップ」と「10の力」があります。

この二つは、同じものではありません。

成長の6ステップは、学びが人生へ身に付いていく過程。

10の力は、その過程を通して育てていく力。

です。

例えば、「境界線」について知り、自分の経験とつながってわかり、日常で行い、少しずつできるようになり、人との関係で分かち合い、やがて生き方として現れる。

その6ステップを巡る中で、「境界線を持つ力」が育っていきます。

また、境界線について学ぶ過程では、

自分の反応に気付く力。

すぐに引き受ける前に立ち止まる力。

事実を見る力。

自分で判断する力。

相手を尊重する力。

など、ほかの力も同時に使います。

10の力は、別々に切り離された能力ではありません。

互いに支え合いながら、自分自身の人生を生きる力となっていきます。

※「成長の6ステップ」は、「『学ぶ生き方』を身に付ける」で詳しくお伝えしています。


自分自身の人生を生きるための10の力

この10の力を理解しやすくするために、このページでは、次の四つの領域に分けてお伝えします。

Ⅰ|自分に気付く

Ⅱ|現実を見る

Ⅲ|自分で選ぶ

Ⅳ|人生へつなぐ

これは、10の力とは別の正式体系を加えるものではありません。

10の力が、自分自身の人生を生きるまでのどの部分に関わるのかを理解するための、説明上の整理です。


Ⅰ|自分に気付く

1|気付く力

自分の中と人との関係で起きていることに気付く

気付く力とは、

自分の感情や思考、身体の反応、人との関係の中で起きていることに気付く力。

です。

私たちは、自分の中で起きていることを、いつも言葉にできているわけではありません。

なぜかわからないけれど、落ち着かない。

気が付くと、同じことを考え続けている。

ある人の前では、身体に力が入る。

頼まれた瞬間に、断れないと感じる。

本当は疲れているのに、「大丈夫」と言っている。

こうした小さな反応に気付くことが、変化の入口になります。

気付くことは、すぐに答えを出すことではありません。

原因を決め付けることでもありません。

まず、

「今、自分の中で何かが起きている。」

と認めることです。

気付かなければ、いつもの反応がそのまま判断や行動を決めます。

気付くことができれば、立ち止まり、確かめ、選び直す可能性が生まれます。

気付きは、自分を責めるためではなく、自分自身へ戻るための入口です。


2|立ち止まる力

反応する前に自分へ戻る時間をつくる

立ち止まる力とは、

感情や習慣のまま反応する前に 一度立ち止まり、自分を見つめる力。

です。

立ち止まるとは、何もしないことではありません。

決断から逃げることでもありません。

すぐに返事をする前に、少し考える。

感情的な言葉を返す前に、一度呼吸する。

相手の問題を引き受ける前に、本当に自分の役割かを確かめる。

不安に押されて決める前に、事実を確認する。

反応と行動の間に自分で考える時間をつくる。

それが、立ち止まるということです。

人生には、すぐに行動する必要がある場面もあります。

しかし、いつも速く答えることが、よい判断とは限りません。

立ち止まることで、心を否定せず、心の動きを理解しながら、現実に沿った選択を考えられるようになります。

立ち止まることは、止まるためではなく「自分自身が選ぶための力」です。


3|自分を理解する力

感情・価値観・恐れ・願いを自分のものとして見つめる

自分を理解する力とは、

自分が何を感じ、何を大切にし、何を恐れ、何を望んでいるのかを理解する力。

です。

自分を理解するとは、自分を一つの性格や型へ当てはめることではありません。

「私はこういう人だから」と、可能性を閉じることでもありません。

同じ自分でも、状況や関係によって、感じ方や反応は変わります。

以前は大切だったものが、人生の変化とともに変わることもあります。

だから、自分の内側へ問いかけます。

私は、今、何を感じているのだろう。

何を失うことを恐れているのだろう。

本当は、何を大切にしたいのだろう。

誰かの期待ではなく、私はどうしたいのだろう。

自分を理解することは、自分の望みをすべて通すことではありません。

自分の本心を置き去りにせず、現実と他者を尊重したうえで、何を選ぶかを考えるための土台です。

自分を理解することは、自分だけを優先することではなく、自分を人生の中から消さないことです。


Ⅱ|現実を見る

4|事実を見る力

起きていることと「自分の受け止め方」を分ける

事実を見る力とは、

思い込みや決め付けと実際に起きている事実とを分けて捉える力。

です。

心が強く動いているとき、事実と解釈が一つになっていることがあります。

返事が来ていない。

これは、確認できる事実です。

「無視された」「嫌われた」「怒っているに違いない」は、現時点では自分の受け止め方かもしれません。

受け止め方を否定する必要はありません。

実際に、その可能性があることもあります。

ただ、まだ確かめていないことまで事実と決めないことが大切です。

事実を見ることは、感情を切り捨てることではありません。

自分を責めることでもありません。

感情を認めたうえで、

実際に起きたことは何か。

自分は何を意味付けたのか。

まだわからないことは何か。

を分けてみる。

弁解よりも事実。

事実へ戻ることで、現実に沿った次の選択が可能になります。


5|境界線を持つ力

自分を守りながら相手の人生も尊重する

境界線を持つ力とは、

自分と相手の領域を区別し 自分を守りながら相手の人生も尊重する力。

です。

境界線は、人を拒絶するための壁ではありません。

自分と相手を切り離し、無関心になることでもありません。

自分の感情、言葉、判断、行動は、自分の領域です。

相手の感情、判断、選択は、相手の領域です。

人は互いに影響を与え合います。

自分の言動に責任がなくなるわけではありません。

しかし、相手の感情をすべて引き受けることも、相手の人生を代わりに決めることもできません。

断ること。

距離を取ること。

助けを求めること。

自分ができる範囲を伝えること。

相手が自分で選ぶ余地を残すこと。

これらも、境界線を持つことに含まれます。

境界線は、自分だけを守るためのものではありません。

相手の領域へ必要以上に踏み込まず、相手が自分の人生を生きる力も尊重します。

境界線は、自分と相手の両方を尊重するためにあります。


Ⅲ|自分で選ぶ

6|自分で考える力

誰かの正解を自分の答えにしない

自分で考える力とは、

誰かの正解をそのまま受け入れるのではなく「自分自身の問い」として考える力。

です。

人の意見を聞かないという意味ではありません。

専門家の知識を否定することでもありません。

学ぶことは、自分一人の考えだけに閉じこもることではないからです。

人の意見を聞く。

知識を学ぶ。

異なる視点に触れる。

そのうえで、

それは、自分の人生にも当てはまるだろうか。

何を根拠にしているのだろうか。

自分がまだ見ていない事実はあるだろうか。

自分は、何を大切にしたいのだろうか。

と考えます。

「教わったから正しい」「多くの人が言っているから正しい」で終わらせず、自分自身で確かめていく。

自分で考えるとは、他者から学びながらも、自分の思考を誰かへ預けないことです。


7|自分で判断する力

事実・感情・価値観・状況を見つめ 自分なりの判断をつくる

自分で判断する力とは、

状況や事実、感情、価値観を見つめ 自分なりの判断をつくる力。

です。

考えることと、判断することは同じではありません。

考えることで、複数の見方や選択肢を検討します。

判断することで、今の状況において、何を基準に、どの方向を選ぶのかを定めます。

判断には、迷いが伴うことがあります。

すべての情報がそろわないこともあります。

どちらを選んでも、失うものがある場合もあります。

だからこそ、

確認できる事実は何か。

自分は何を感じているか。

何を大切にしたいか。

どこまでが自分の責任か。

相手の領域を侵していないか。

どの結果を引き受けるのか。

を見つめます。

正解が一つに決まらない場面でも、自分なりの根拠を持って判断する。

そして、新しい事実に出会えば、判断を見直す。

判断を変えることは、必ずしも一貫性を失うことではありません。
事実に基づいて選び直すことも自分で判断する力です。


8|自分で選ぶ力

自分の意思で選び、その選択を生きる

自分で選ぶ力とは、

周囲に流されるのではなく自分の意思で選び、その選択を生きる力。

です。

自分で選ぶとは、何でも思いどおりにできることではありません。

選べない条件があることもあります。

望んだ結果にならないこともあります。

選択によって、責任や痛みが生じることもあります。

それでも、今の現実の中で、

何を受け入れるのか。

何を断るのか。

何を始めるのか。

何を終えるのか。

誰に助けを求めるのか。

今は動かないことを選ぶのか。

自分に残されている選択を見つめます。

また、自分で選ぶことは、一度決めた選択へ固執することではありません。

選んだ結果から学び、必要であれば選び直してよいのです。

自由とは、結果を支配することではなく
自分が選んでいることに気付き
その選択を自分の人生として引き受けることです。

引き受けるとは、選んだことを後悔してはいけないという意味ではありません。

結果をすべて自分の責任として背負い、自分を責めることでもありません。

選択によって起きたことを見つめ、そこから学び、必要であれば考え直し、選び直すことまでを含みます。


Ⅳ|人生へつなぐ

9|他者を尊重する力

違いを消さず相手の領域を尊重する

他者を尊重する力とは、

自分とは異なる価値観や選択を持つ人の領域を必要な境界線を保ちながら尊重する力。

です。

尊重することは、相手の意見へ賛成することではありません。

すべてを受け入れることでも、我慢することでもありません。

自分と相手には、異なる経験があります。

異なる価値観があります。

異なる答えがあります。

その違いを、すぐに正しい・間違っているだけで裁かず、相手には相手の人生があると認めます。

同時に、相手を尊重するために、自分を犠牲にする必要はありません。

相手の選択を尊重しながら、自分は同意しないことを伝える。

必要な距離を取る。

自分の限界を示す。

関係を続けないと選ぶ。

それも、状況によっては他者と自分の両方を尊重する選択です。

尊重とは、違いをなくすことではなく「違いがあるまま互いの領域を守ること」です。


10|人生から学び続ける力

成功だけでなく「迷い・失敗・葛藤」からも学ぶ

人生から学び続ける力とは、

成功だけでなく迷いや失敗、葛藤や関係の変化からも学び
自分の生き方を更新し続ける力。

です。

人生は、学んだとおりに進むとは限りません。

以前できたことが、できなくなることがあります。

自分なりに考えて選んでも、望んだ結果にならないことがあります。

これまでの理解では、答えが出ない出来事に出会うこともあります。

そのとき、

「失敗したから、すべてが無駄だった。」

と決めるのではなく、

何が起きたのか。

自分は何を見て、何を見ていなかったのか。

何を大切にして選んだのか。

結果から、何を知ることができたのか。

次は、何を選び直せるのか。

と問い直します。

学び続けるとは、いつも前へ進み続けることではありません。

立ち止まることもあります。

休むこともあります。

わからないまま、待つこともあります。

もう一度「知る」へ戻ることもあります。

達人とは、完成した人ではありません。

人生から学び続ける人」です。

この10番目の力は、ほかの九つの力を人生の中で何度でも育て直していく力でもあります。


10の力は、互いに支え合っています

10の力は、順番どおりに一つずつ完成させるものではありません。

一つの出来事の中で、複数の力が同時に働きます。

例えば、頼まれたことを断る場面では、

断りづらいと感じている自分に気付く力

すぐに引き受ける前に立ち止まる力

自分が何を恐れ、何を大切にしたいのかを理解する力

本当に自分が引き受けるべきことか、事実を見る力

自分と相手の領域を区別する、境界線を持つ力

可能な対応を考える力

何を基準にするかを判断する力

引き受ける、断る、条件を伝えるなどを選ぶ力

断ったあとの相手の選択を尊重する力

その結果を振り返り、次へ生かす人生から学び続ける力

が関わります。

また、一つの力だけを強く使うと、別の大切なものを見失うことがあります。

自分で選ぶことだけを重視し、他者の領域を見なければ、自由が独りよがりになることがあります。

他者を尊重することだけを重視し、境界線を持たなければ、尊重が自己犠牲へ変わることがあります。

自分を理解しても、事実を見なければ、思い込みの中だけで答えをつくることがあります。

事実だけを見ようとして、感情を切り捨てれば、自分が何を大切にしているのかを見失うことがあります。

だから、10の力は競い合うものではなく、互いを支え、整え合うものです。

自分を尊重することと他者を尊重すること。

心を理解することと事実を見ること。

自由に選ぶこととその選択を引き受けること。

その両方を大切にします。


教育体系全体

ココロの達人®︎の教育体系を整理すると、次のようになります。

WHY|なぜ学ぶのか

本当の自分を生きる。

WHAT|何を育てるのか

自分自身の人生を生きるための10の力

HOW|どのように身に付けるのか

知る → わかる → 行う → できる → 分かち合う → 生きる → また新しく知る

そして、この教育体系のすべてを支える信念が、

自分を信じて自由に生きる。

です。

10の力の一つひとつを、成長の6ステップを通して、人生の中で何度でも育てていく。

これが、ココロの達人®︎における「知るから、身に付けるへ。」の全体構造です。


これは成果保証ではありません

10の力は、「講座を受ければ必ず身に付く」という成果保証ではありません。

人によって、気付くことも、必要な時間も、育っていく力も異なります。

10項目すべてを達成することを求めるものでもありません。

これは、ココロの達人®︎が、どのような人間的成長を大切にして教育を設計しているのかを示すものです。

言い換えれば、

到達を約束するものではなく

「学びの方向を示す地図」です。

変化の主体は、講座でも講師でもありません。

本人です。


小さな変化が人生の方向を変えていく

10の力が育つ変化は、外から見て劇的とは限りません。

言い返す前に、一度だけ黙れた。

本当は疲れていることに気付けた。

すぐに「はい」と答えず、「考えてから返事をします」と言えた。

相手の問題を、自分が背負わずに見守れた。

自分の思い込みかもしれないと、事実を確かめられた。

人の意見を聞いたうえで、自分なりの判断をつくれた。

選んだ結果がうまくいかなくても、自分を全否定せずに振り返れた。

以前と同じ反応をしたあと、少し早く気付けた。

こうした変化は、小さく見えるかもしれません。

しかし人生は、小さな気付きと選択の積み重ねによって、静かに方向を変えていきます。

私たちは、早く大きく変わることよりも、

自分自身で確かめた変化が

日常と生き方へ深く根付いていくこと。

を大切にしています。

速さよりも深さ。

人には、それぞれの歩幅があります。


変わらないことを選ぶ力もあります

目指す変化を示すと、「変わらなければならない」と感じることがあります。

しかし、変化することだけが正解ではありません。

今は動かない。

大切なものを守る。

少し休む。

すぐに答えを出さない。

今ある関係を続ける。

それを、自分で確かめ、自分で選ぶこともあります。

大切なのは、外から見て変わったかどうかだけではありません。

恐れや習慣に気付かないまま動けずにいるのか。

それとも、現実と自分の気持ちを見つめたうえで、今は変えないと選んでいるのか。

その違いを、自分自身で確かめていくことです。

変化は目的ではありません。

本当の自分を生きるために

必要な選択を自分でできることが大切です。


「本当の自分を生きる」までの歩み

私たちが考える変化を一つの流れとして表すなら、次のようになります。

無意識に反応する



自分に起きていることに気付く



立ち止まる



自分と現実を理解する



自分と相手の領域を見分ける



自分で考える



自分で判断する



自分で選ぶ



他者を尊重しながらその選択を生きる



その経験からまた学ぶ

これは、以前の自分を捨て、別の人間になるという変化ではありません。

無意識の反応や他者の期待だけに動かされる状態から

自分自身を理解したうえで自分で選べる余地を少しずつ広げていくこと。

それが、ココロの達人®︎が目指す変化です。


「本当の自分」は、自分の中のどこかに隠れている、固定された答えではありません。

好きなことだけをする自分でもありません。

誰にも頼らない自分でもありません。

周囲を顧みず、自分だけを優先する自分でもありません。

人は、人生の経験を通して自分を知り直し、価値観を確かめ直し、選択を重ねながら生きていきます。

気付く。

立ち止まる。

自分を理解する。

事実を見る。

境界線を持つ。

自分で考える。

自分で判断する。

自分で選ぶ。

他者を尊重する。

そして、その経験からまた学ぶ。

その歩みを繰り返しながら自分自身の人生を生きていきます。

私たちが考える

本当の自分を生きる。

とは、

自分を理解し、現実を見つめ、他者の領域を尊重しながら

自分で考え、自分で判断し、自分で選び

その選択を自分自身の人生として引き受けて生きていくこと。

です。


自由とは、何でもできることではありません

ココロの達人®︎の根底には、

自分を信じて自由に生きる。

という信念があります。

ここでいう自由とは、何をしてもよいという意味ではありません。

他者への影響を考えなくてよいという意味でもありません。

望んだ結果を必ず手に入れられるという意味でもありません。

自由とは、

自分が選んでいることに気付くこと。

現実を見つめること。

他者の領域を尊重すること。

選択によって生じる結果も含めて、自分の人生を生きること。

そして、必要であれば選び直すことです。

人の意見を聞いてもいい。

支えてもらってもいい。

助けを求めてもいい。

迷ってもいい。

立ち止まってもいい。

そのうえで、最後は自分で選ぶ。

誰かの正解を生きるのではなく

自分自身で確かめた選択を生きていく。

それが、私たちが大切にしている自由です。


私たちは、人を変えようとはしません

10の力を示すのは、受講する人をこの形へ変えるためではありません。

「この力が足りない」と評価するためでもありません。

なぜなら

変化の主体は「本人」だからです。

私たちができるのは、

知識を届けること。

問いを渡すこと。

必要な視点を示すこと。

対話すること。

実践できる機会をつくること。

振り返るための環境を整えること。

そして、本人が自分自身で考え、判断し、選ぶ力を尊重することです。

講師が判断を代わりに決めれば、その場では早く答えが出るかもしれません。

しかし、それでは本人が自分自身の力を使う機会を奪うことがあります。

ココロの達人®︎が目指すのは、講師がいなければ判断できない状態ではありません。

講座が終わったあとも、自分の人生へ問いを向け、自分で確かめ、必要な支えを求めながら、自分で選べることです。

講座からの自立もまた「教育の成果」です。


10の力に、完成はありません

10の力は、一度身に付ければ終わるものではありません。

人生の状況が変わるたびに、私たちは何度でも学び直します。

家族との関係で学んだ境界線を、仕事の関係では改めて学ぶかもしれません。

若い頃に選んだ価値観を、人生の節目で確かめ直すかもしれません。

支える側だった人が、支えてもらうことを学ぶかもしれません。

自分で決めることを学んだ人が、人の意見を受け取ることを学ぶかもしれません。

成長は、一方向ではありません。

以前できたことができない日もあります。

迷い直すこともあります。

同じ問いへ戻ることもあります。

けれど、同じ場所に見えても、以前とは異なる経験を持って、その問いに向き合っています。

大切なのは、完成することではありません。

人生から学び続けることです。


この先の学びへ

ココロの達人®︎とは

講座が生まれた原点と歴史、名称に込めた意味、三つの心理学、学びの文化についてお伝えします。

[ ココロの達人®︎とはを読む ]

心に使われてしまう「心」

「わかっているのに、できない」ことを、心の仕組みや無意識の反応という側面から考えます。

[ 心に使われてしまう「心」を読む ]

「学ぶ生き方」を身に付ける

「成長の6ステップ」を中心に、人生から学び続けるという教育哲学をお伝えします。

[ 「学ぶ生き方」を身に付けるを読む ]

ココロの達人®︎憲章 Ver1.0

講師と受講者が、この場所で共に大切にする文化と約束を示しています。

[ ココロの達人®︎憲章を読む ]

どこから読むか。

どこまで読むか。

それも、ご自身でお選びください。

私たちは、読む順番も理解する速さも決めません。


最後に

ココロの達人®︎が目指しているのは、完成した人ではありません。

感情が動かない人でも、失敗しない人でも、いつも正しい人でもありません。

心が動いたときに、自分の中で起きていることに気付く。

反応する前に立ち止まる。

自分を理解し事実を見る。

自分と相手の領域を尊重する。

人の意見から学びながら自分で考える。

自分なりの判断をつくり自分で選ぶ。

その選択を生き、結果からまた学ぶ。

それを人生の中で何度でも繰り返していく人です。

10の力は、人を完成させるための基準ではありません。

本当の自分を生きるために自分自身へ戻る道を確かめるための地図です。

もし今の自分に足りない力を探したくなったなら少し立ち止まってみてください。

足りない自分を責めるためではなく

「今の私は、何を学ぼうとしているのだろう。」

と問いかけるためにこの地図を使ってください。

変化の速さも順番も人によって違います。

進む方向を決めるのも本人です。

燈台は光を示す。

しかし進む方向を決めるのは本人。

ココロの達人®︎は、あなたの答えを代わりに決めません。

自分自身へ還るための光を静かに照らします。


ココロの達人®︎

知るから 身に付けるへ。

そして 本当の自分を生きる。

自分を信じて 自由に生きる。


ココロの達人®︎憲章

講師と受講者がこの場所で共に大切にする文化と約束を示しています。